日本医師会は、健康スポーツ医の養成とその資質向上を通して地域保健活動の一環である健康スポーツ医活動の推進を図るために、日本医師会が定めた講習科目に基づく健康スポーツ医学講習会を修了したと認められる医師に日本医師会認定健康スポーツ医の認定証を交付します。
また、この認定証は、有効期間5年間に、再研修会5単位以上を修了し、実践活動を行った医師について、更新することができます。
1.講習科目
前 期
後 期
2.講習会の開催
日本医師会ならびに都道府県医師会(所定のカリキュラムで開催し、日本医師会が承認)で講習会を開催します(以下、「健康スポーツ医学講習会」という)。
健康スポーツ医学講習会の日程等は、日本医師会ホームページや日本医師会雑誌等に掲載します。
3.修了証
健康スポーツ医学講習会の前期を修了した医師には前期修了証を交付し、また後期を修了した医師には後期修了証を交付します。
健康スポーツ医学講習会の前期修了証、後期修了証は実施主体のいずれかを問わず共通の取り扱いとなります。
1 資格
健康スポーツ医学講習会(前期ならびに後期)を修了していることが必要です。ただし、次の医師はすでに十分な講習を受講修了しているとみなし、初回の新規申請時一回に限り、日本医師会の健康スポーツ医学講習会が受講免除になります。
① 日本整形外科学会認定スポーツ医
② 日本整形外科学会スポーツ医学研修会総論修了者
③ 日本体育協会公認スポーツドクター
④ 日本体育協会公認スポーツドクター養成講習会基礎科目修了者
2 手続き
医師会非会員でMAMISのアカウントをお持ちでない方は、MAMISのアカウントを作成してください。
次の①②③の書類に審査・登録料10,000円を添えて所属の都道府県医師会(医師会員でない医師は勤務地の都道府県医師会)に提出してください。なお、申請方法、申請受付期間は都道府県医師会によって異なりますので、申請にあたっては、一度、都道府県医師会にお問い合わせ下さい。
① 認定健康スポーツ医新規申請書
② 医師免許証の写【医師会員は不要】
③ 健康スポーツ医学講習会の修了証またはMAMISの単位取得状況表示画面を印刷したもの
注) ①の書類は都道府県医師会で配布しています。
注) ③2025年4月以降の健康スポーツ医学講習会については、紙またはPDFの修了証は発行されず、受講状況がMAMISに登録されます。
3 審査
都道府県医師会長は、認定健康スポーツ医新規申請書の届け出を受けた場合には、健康スポーツ医学講習会の受講状況などを審査した上で、日本医師会長に推薦します。
日本医師会長は、都道府県医師会長から推薦された医師について、審査を行って認定し、認定証を交付します。
4 登録
日本医師会は、認定健康スポーツ医登録台帳に認定証被交付者名などを登録します。
認定有効期間は5年間です。
登録された医師は、住所など登録事項に変更が生じた時には、速やかに、都道府県医師会を通じて、日本医師会に届け出て下さい。
認定健康スポーツ医制度が社会的に活用されるためには、常に健康スポーツ医の資質の維持向上を図ることが重要であります。そのための再研修会などを受講した健康スポーツ医は認定証の更新ができます。
1 資格
更新のためには、認定を受け登録された日から5年間に次の①②の要件を満たすことが必要です。
① 日本医師会が実施または承認した再研修会5単位以上を受講修了していること(1単位は60分とする)。
② 健康スポーツ医として学校、職場、地域などにおいてスポーツ医学の立場からの指導・教育・診療などの実践活動を行っていること。
2 手続き
次の①②③の書類に審査・登録料10,000円を添えて所属の都道府県医師会(医師会員でない医師は勤務地の都道府県医師会)に提出してください。なお、申請方法、申請受付期間は都道府県医師会によって異なりますので、申請にあたっては、一度、都道府県医師会にお問い合わせ下さい。
① 認定健康スポーツ医「登録情報」更新申請書
② 再研修会受講証明書またはMAMISの単位取得状況表示画面を印刷したもの(合計として5単位以上であること)
③ 健康スポーツ医としての実践活動を証明する書類など
注) ①の書類は有効期限の4か月程前に都道府県医師会を通じて各認定健康スポーツ医に送られます。
注) ②2025年4月以降の健康スポーツ医学講習会については、紙またはPDFの修了証は発行されず、受講状況がMAMISに登録されます。
注) ③の健康スポーツ医としての実践活動については、以下の例が考えられます。
・学校医としてのスポーツ医活動
・産業医としてのスポーツ医活動
・日常診察の中での運動に関する指導(メディカルチェック、運動処方、運動療法等)
・競技大会等へ派遣(救護所における救急対応等)
・各種スポーツクラブでの活動(チームドクター等)
・スポーツ施設、健康増進施設、保健センター等での活動(健康増進施設嘱託医等)
・地域におけるスポーツイベントへの参加、スポーツ医事相談等
なお、実践活動の証明については、第三者による証明が難しい場合は、健康スポーツ医ご自身で活動内容を更新申請書に記入して下さい。
更新要件の1つでもある再研修会については、日本医師会が行いますが、都道府県医師会などでも、日本医師会が承認した再研修会を開催します。再研修会の日程等は、日本医師会ホームページや日本医師会雑誌等に掲載します。
● 例示
① 運動プログラム特論
② スポーツ栄養特論
③ 女性とスポーツ特論
④ 発育期と運動特論
⑤ 中高年者と運動特論
⑥ 運動処方特論
⑦ 運動処方実習
⑧ 運動負荷試験特論
⑨ 運動負荷試験実習
⑩ 運動療法特論
⑪ アンチ・ドーピング特論
⑫ 障害者とスポーツ特論
⑬ 保健指導特論
⑭ スポーツ現場での救急処置特論
⑮ その他、健康スポーツ医活動のために必要な研修内容等
新規認定と同様です。
日本医師会認定健康スポーツ医はスポーツ医学の知識を生かして、みなさまの健康増進と体力向上に役立ちたいと願っています。
お近くの健康スポーツ医にご相談ください。
みなさまからの各種ご相談に応じます。
健康に関すること、スポーツ医学に関すること等々何でもお気軽にご相談ください。
またスポーツ指導者との連例のもとに、個々の事例に関してご相談に応じ、アドバイスいたします。
日々の健康のために異常の早期発見・早期治療、そして再発を含めた予防が必要です。
健康スポーツ医は、内科的疾患や運動器(骨や関節など)疾患に関するメディカルチェックを行います。
一般のみなさまや、健康づくりに取り組む団体や企業様向けにスポーツによるケガや故障の予防、効果的なトレーニング、栄養、熱中症対策、生活習慣病予防などについて講演を行います。
マラソン大会などの各種体育大会での救護活動への協力や、総合型地域スポーツクラブと連携しスポーツクラブに参加する人のメディカルチェックや運動のアドバイスなどに関わります。
スポーツ医の活動としては日常診療におけるアスリートの診療やチームドクターとしての役割もあります。チームドクターとしての関わりには、必要に応じて診療するレベルから、メディカルチェックの実施、チームの安全対策や健康管理、合宿や試合への帯同などいろいろなレベルの関わり方があります。